2022年11月26日土曜日

12月の営業日のご案内

 12月の営業日はカレンダーの黄色の枠の日にちです。

5日は営業日ですが、外の販売のため店の販売はお休みにいたします。

年明け1月は、5日より通常通りの営業になります。

よろしくお願いいたします。



2022年10月30日日曜日

11月の営業日のご案内

 11月の営業日はカレンダーの黄色の枠の日にちです。

よろしくお願いいたします。




2022年9月24日土曜日

「ありがと書店」伊藤さんとの6回目往復書簡

 井上さん

 先日、車移動していると 目の前を猿の一家が横切っていきました。総勢10匹程で、食べ物を探しに山を降りてきたようでした。                        先に、すばしっこそうな2匹が様子をうかがいにきていて、少し経ってから体格の良いボスらしき猿と子猿を2~3匹背負った猿がゆっくりと畑に向かって行きました。背中にしっかりとしがみついている子猿と、そのことを当然として食べ物(生きていかないといけませんから)を目指している親猿の姿は 家族のあり方の基本そのものでした。 日本の昔話に猿が登場しますが、とても近い存在だったのだろうと実感した出来事でした。

出会うことで心が動いたり、想像の喜びを感じることができたり。体験する前には無かった感覚が、体験した後に芽生えているというのは、とても不思議です。                                       以前(もう随分前になりますが)、井上さんから「心が動いたことが核となって、それはどんどん大きくなっていく」といったお話を聞いた時、ピンときていませんでした。しかし、その後『季刊 子どもと本』を通じて出会った本で、何ともいえない優しさや美しさや力強さのようなものが心を覆った体験は、ずっと消えません。本だけでなく自然や食べ物でも同じくらい心、動かされるものに出会ったとき、その中心部分が太くなるような感じがします。往復書簡の1回目のお返事にある「読み続けてきた本が、見えないところで力になってきてくれている」ということが、ようやくわかってきたように思います。 たくさんの情報があるなかで、五十代で子どもの本やさんに出会われたり、セミナーに参加される方がおられることは、奇跡のように思います。豊かな自然や文化も残そうとしなければ一瞬にして無くなってしまいますから、出会うことのできた自分は、しぶとく、できることをやっていきたいと思います。

今度、小学校の2年生と保護者さんたちへ、本のことをお話しする機会を頂きました。 現代の日本の家庭環境は様々です。私は以前、夜間保育と昼間の保育を併設した保育園に勤めていました。保育園の開園時間は7:00~26:00。登園してくる時間も帰る時間も様々。家庭環境も様々。そこでとても大切にされていたのは『環境』でした。                職員の立ちふるまいもですが、置かれている物・使う道具などはシンプルでかつ美しいものをということを考えて用意してありました。そんななかで過ごす子どもたちは、ひとつずつ感覚や感性を自分のものにしていき、生きる力にしているようでした。

 小学2年生ともなると、もうしっかり自分の好みを自覚していますから、全くつまらないものには見向きもしないでしょう。今度 逢う 子どもたちがどんな幼少期を過ごし、どんなお話に出会ってきたのか想像しながら当日のことを考えています。今からとても楽しみです。

 子どもの本やさんの近くには小学校がありますが、今年の夏休み、本屋さんへやってくる子どもたちの様子はいかがでしたでしたか?教えてください。

                                 2022年9月5日

                                    伊藤寛美



拝復                                        伊藤さん 6回目の往復書簡のお手紙をありがとうございました。猿の一家に遭遇され、日本の昔話に猿が登場し、とても近い存在だったのだろうと実感したと書いておられました。「日本昔話百選」(三省堂)の中の「狼の眉毛」は好きな話のひとつなのですが、それを読むと、動物と人との関係が今よりもっと近かったのだろうと感じます。狼が「お前は真人間じゃ。」と言って助けてくれるのですが、実際はそういったことはないでしょう。しかし、そういったこともありえるという関係(心と心との)だったのだろうと思われ、そこに生きていくことの望みのようなものが伝わってきます。

 この夏、「ともしびをかかげて」(ローズマリ・サトクリフ)を20年ぶりぐらいに再読しました。読み終え、人に対し自分に対し正直に誠実に生きる人としての道を、サトクリフを含め読んできた すぐれた作家より学んできたのだと改めて強く思いました。私はこのような人達に出会いたいため、そこに喜びを感じながら、本を読んでいるのだと思います。

 来店されたお客様との会話の中で、子どもがいつごろから字を書くようになったかという話になりました。息子は読むのも書けることも全くなく小学校に入学したのですが、今日はこの字を習ったと嬉しそうに毎日言っていたのを思い出しました。知らなかったことを知った喜びを感じていたのですね。その後 息子のペースと授業のペースが合わなくなり、喜びの声も出なくなりました。今、子どもの世界を見ると、喜びに出会う機会が少なくなってきているのではと思います。大人が前もって準備をして子どもに出会わせるため、初体験で感じる喜びが失せてしまっているのではと。喜びを感じることを、大人が奪ってしまっているのかもしれませんね。

 今年の夏休みは猛暑とコロナで親子での来店が少なかったです。それでも何組かいらしてくださり、子どもたちのおしゃべりにずいぶんと和まされました。

8月末に高校3年生のK君がバイトの前に「まだ、お店があるかと思って。」と寄ってくれました。「まだ続けてるよ。K君に子どもが出来たら買いに来てね。」と言うと「来るよ。」と言ってバイト先へと走り出しました。「2歳半からでいいからね。」と走って行くうしろ姿に声をかけると、立ち止まり手を振ってくれました。 K君とは彼が小学校1年生の時 出会い、4年生の時 友人と本を聴きに来てくれたこともありました。1冊読み、次は少し寂しい本がいいという注文に、「赤い目のドラゴン」(リンドグレーン文)を読みました。読み終わると感想をそれぞれ言ってくれK君は「ぼくも大人になったら このように家を出ていくのだろうね。」と言い、ドラゴンの方に気持が重なったんだなと思ったことでした。 K君の子どもが2歳半になるまで続けなくてはと思った この夏でした。


                                2022年 9月19日

                                    井上良子


過去の往復書簡の掲載案内                             

1回目 2021年6月23日

2回目 2021年8月20日

3回目 2022年2月5日

4回目 2022年5月25日

5回目 2022年8月15日

「ありがと書店」さんホームページでもご覧いただけます。

10月の営業日のご案内

 10月の営業日はカレンダーの黄色の枠の日にちです。

よろしくお願いいたします。



営業時間 10:30~17:30

電話番号  092-552-1651

      050-1440-7784(店から電話をおかけしますと、

                  この電話番号が表示されます)











 







   

2022年8月28日日曜日

9月の営業日ご案内

 9月の営業日はカレンダーの黄色の枠の日にちです。

よろしくお願いいたします。




2022年8月15日月曜日

「ありがと書店」伊籐さんとの5回目の往復書簡

井上さん

先日、東京で子ども文庫の会のセミナーに参加しました。                                     

 セミナーは 全5回です。そのうちの2回に加わりました。1回は、参加者が各々 絵本を持ち寄り、紹介し、感想を伝え合い さらに似た他の本と読み比べていくというような内容で、もう1回は『日本昔話百選』の中からいくつかの昔話を読んでいくというものでした。    福岡の子どもの本やさんで不定期にやっていただいたおはなし会と同様、1冊1冊をひもといていき、本のというか、文章のあり方が読む側にもたらす影響力を実感し、本、本来の楽しさを知ることができる時間でした。なかでも、印象深かったものは                          『ピーターラビットのおはなし』です。

今回このピーターラビットのシリーズは、訳者、出版社が変わって新しく出されていますが、その新しいものと、それ以前の訳者のものとを それぞれ読んでいったのですが、全くといっていい程、違うものになっていました。以前のものにある、物語中の、時々 感じることのできるユーモアから湧き上がる余韻が、新しい方には全くありません。とても驚きました。こんなに違うものに変えてしまうことができる出版社や訳者に腹も立ちました。   

そして、これから この新しい『ピーターラビットのおはなし』にであう子どもたちは、大人になっても思い出すことはないだろうと思います。

昔話にも同じことがありますよね。

以前、子どもの本やさんでも比べ読みで体験していましたが、今回のセミナーでも改めて。口頭伝承で長い年月をかけて語られてきた昔話を、再話で創ったものには 心に残るものがすっかりけずり落とされ、面白味がなくなってしまっているという。

再話されたものを読み終わった後の 後味の悪さをそしゃくするのに時間がかかることになりました。 

 セミナーに参加して思うのは、子どもたちのやわらかい感性を質の悪い文章や言葉で固めてしまうことの罪深さです。

今の自分には全く力が無いことも痛感します。

セミナーには気付きががあり、貴重で豊かな時間です。

子どもの本やさんの勉強会にも 又、参加します。

よろしくお願いします。

                                 2022年7月23日                  

                                    伊藤寛美



拝復

伊藤さん 5回目の往復書簡のお手紙をありがとうございました。              ご主人が監督をされた「おれらの多度祭」上映のことで2ヶ月東京に滞在をされ、その間 子ども文庫の会の初級セミナーに参加もされ、東京での生活を満喫されましたね。      お手紙を拝読し、本の奥深さに改めて心を動かされ、伝えることの大切さと難しさを感じられたのが伝わってきました。

  月に一度いらしてくださるお客様(女性)が、表紙が見えるよう並べていた棚の「あひるのピンの ぼうけん」を見られ、「小学一年生の時 先生が『シナの五にんきょうだい』を読んでくださいました。その絵と同じですよね。」と懐かしそうにおっしゃってました。五十代の方ですが、残っておありなのですね。本(文学)と出会うって、こういったことなんだなとお話を聞きながら思いました。すぐ結果や形としては出ないけど、心の中心の所に入り、豊かな思い出として満たされるものなのですね。

 昔話は口承文芸なので口づたえに耳から入り、聴き手が想像を膨らませていく。なので、昔話の約束ごとに 語りは簡潔であり 話は前へ前へ進んでいくとあります。しかし、再話の中には くどくどとしたものもあります。そういった説明的な再話を好まれる方もいます。想像していく楽しさよりも、説明されることの方を好むということが。すぐれた絵本や本はすべてを語らず、読み手 聴き手を信じ任せています。そういった本よりは想像する余地のない本を選ぶ人が増えてきているように思われ、危惧しているところです。想像する喜びが奪われてきているように思われます。なので、100年後に想像の喜びを感じさせてくれる、M・センダック、E・ファージョン、J・R・R・トールキン、A・ランサム、R・サトクリフ、I・B・シンガー、J・エイキン、F・ピアスなど 私の大好きな作家の本を読めるよう残していくこと。さて、どうすればよいか。答えは子どもです。子どもにそれらの作家の本に出会ってもらう。そうするには、お母さんお父さんです。両親が(どちらかでも)本が好きだったら子どもは読み続けていきます。

お手紙に「今の自分には全く力がないことも痛感します。」と書いてありましたが、踏み出していかれてください。小さなことからでも。結果はすぐには出ません。しかし、気持ちを伝える(出す)行動をされてください。 100年後の子どもたちのために


                                  2022年8月2日 

                                     井上良子


過去の往復書簡の掲載案内

1回目 2021年6月23日

 2回目 2021年8月20日

 3回目 2022年2月5日

 4回目 2022年5月25日 

「ありがと書店」さんホームページでもご覧いただけます。

2022年7月30日土曜日

本のご案内

 「てぶくろ」

           エウゲーニー・M・ラチョフ 絵  福音館書店 1,100円(税込)

  おじいさんが落としたてぶくろの中に、次々に動物たちが入っていきます。動物たちの

  てぶくろに入れてもらう際のやりとりの繰り返しが、面白く耳に快く響きます。

  ウクライナの現状を子どもに語るのは難しいことですが、このおおらかなウクライナの

  民話を楽しむことは、心を向けることになるのではと思います。



草花・葉っぱ・木の実で作る 自然遊び入門」

                      山田辰美  静岡新聞社 1,650円(税込)

  ツバキのお雛さま(春)、シュロのバッタ(夏)、柿の葉人形(秋)、松ぼっくりの

  馬(冬)等々、四季の身近な素材で、楽しく愉快なものを作り紹介している本です。

  本を見ているだけで楽しさが伝わってきますが、作るともっと楽しいことでしょう。

  夏休みにお子さんと一緒に作ってみられませんか。