2016年2月7日日曜日

アリスのこと

「季刊子どもと本」(子ども文庫の会)で何号かにわたりアリスの記事が
掲載されました。久しぶりに「不思議の国のアリス」を再読しました。
アリスは何回読んだでしょうか、10回近くは読んでいますが、その都度
こちらの心持ちで入ってきたり遠かったりします。「季刊子どもと本」第143号で
青木祥子氏の「子どものための本は、子どもといっしょに読まないかぎり、
本当の楽しみはわかりにくいと思います。が、わたくしたち大人が、
『子どものような気持になって読む』ことは、単なる『子ども気持のふり』に
なりがちです。矛盾するようですが、正直に大人としての楽しみを深める
ことが、子どもの読み方に近づくことだと思います。」を読み、ずいぶんと
楽になりました。大人になって初めてアリスを読んだ私は、その時大人になって
しまっている自分を感じました。いろんなものを身に付けずにいる子ども
時代にぜひ読んでほしいです。きっとその子の中でアリスが特別な友人と
して残ることでしょう。羨ましくかなわないことです。

不思議の国のアリス            ルイス・キャロル 作   岩波少年文庫     640円+税
鏡の国のアリス                    ルイス・キャロル 作   偕成社文庫         600円+税




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